2023年2月18日に民族文化研究会東京地区第33回定例研究会で「神習教直轄宮比教会における芸能」と題する研究発表があったことを遅ればせながら今日知りました。
宮比教会は和歌・謡曲・能狂言・雅楽・講談など「芸道=みやび」を神道と結びつけた教会で、神習教に属しました。明治20年代という教導職制度終了後に興ったもので、この研究発表は、この教会のあり方から近代の神道史・芸能史しようというものです。
これまで個別教会や地域史料ではよく見られたものの、あまり顧みられなかった神習教の雑居性も改めて指摘されています。管理人の興味でいうと、地域の富士講が神習教や神道修成派の教会・講社で、先達や指導者がその教師であることは珍しくありません。また、神習教信徒としてしられる市川団十郎の教導職資格取得との関連も示されています。
ちょうど最近、ある方と宮比教会について情報交換していたばかりだったので、あまりに絶妙なタイミングに驚きました。
この会は以前から神道教派や神道教会についての発表や会誌での論文掲載を注目しているので、今回についても事前の開催告知で存じ上げていたのですが、演題が示されていなかったため参加を見送っていました。今後は参加できそうならしたほうがいいかもですね。
この発表も会誌『大八洲』で論文化されるのでしょうか。楽しみです。
発表要旨を掲載した同会ブログのURLを掲示します。