「教派神道」研究会(仮)

おおむね近代神道・神道教団について

石原和・神田秀雄・吉水希枝編『近代如来教と古寺大拙 研究と史料』(日本電子書籍技術普及協会、2023)

この2ヶ月くらいの間に届いていた本を紹介するのをすっかり怠けておりました。

まずは、石原和・神田秀雄・吉水希枝編『近代如来教と古寺大拙 研究と史料』(日本電子書籍技術普及協会、2023)。

 

近代如来教と小寺大拙: 研究と史料

 

如来教については教祖一尊如来きの存命中の活動や教団形成が詳しく知られており、また、戦後のジャーナリズム的興味からの後継団体派生団体への取材などはあるみたいです。しかしながら近世近代移行期あるいは明治大正昭和の宗教行政への対応や教団運営などについては必ずしも知られていないようで、これは史料的な制約によるもののようです。こうしたなかで、近年、本書の編著者らが精力的に明らかにしてきました。本書はそうした研究に新たな展望をもたらす、新出史料の紹介と解説、これをもとにした論考を収めるもの。

教派神道研究・近代神道研究においても少なからず参考になる一冊だと思います。