令和6年3月24日に開催されていたという民族文化研究会関西地区第66回定例研究会での研究報告「教会設立における所属教派選択の事例」の発表要旨が、同会ブログに掲載されていましたのでご紹介します。
https://minzokubunka.hatenablog.com/entry/2024/04/23/131518
本発表は、神道教派の傘下に属した経験を持つ3つの教会・教団をとりあげ、ともすれば本家教団側の制度・性格等に求められがちな傘下教会の教派選択について、まさに多様な理由や事情で行われてきたことを論じます。
また、戦後に十三派体制が解けた後でも教派の傘下に入る入らないは、それぞれの事情によって多様であるとするのも重要な指摘でしょう。
これまで教派神道史は教団史・制度史として研究が蓄積されてきた部分があるなかで、個別の教会史から積み上げる教派神道史研究を展望しており、非常に興味深い。
発表者は公表されていませんが、同会の会誌『大八洲』に近代・教派神道関係の論文を毎号多数寄稿されている竹見先生でしょうか。
本発表も論文として読めるのを楽しみですね。