『国立歴史民俗博物館研究報告』第240集(2023)
『国立歴史民俗博物館研究報告』第240集が2023年3月付けで刊行された旨、4月27日付でお知らせが出てたんですね。こないだ気づきました。
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/publication/ronbun/ronbun10/pdf/240001.pdf(要旨PDF)
下村育世「奈良弘暦者・吉川家の近代」
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/publication/ronbun/ronbun10/pdf/240003.pdf (要旨PDF)
をはじめとして興味深い論文が並んでいます。
なんでも、歴博研究報告はこの春刊行のものをもって紙の冊子体での刊行を終え、完全デジタル移行とのこと。これまでも紙の本を刊行して部分的に(タイムラグありで?)PDFを歴博のサイトに公開していました。なんだよこれもなんだったらロハで読めたんか、とブーたれながらいくつかの論文を永田町で複写してきました。
まだパラパラとしか読めてないのですが、下村先生の御論が面白いですね。明治に至って社会の諸制度が大きく変わっていくなかで、江戸時代の組織やシステムを引き継ぎつつある部分は変容させながら生きながらえようとする吉川家の動きを、教派神道研究とも関連するところではないかと感じながら読んでいます。