「教派神道」研究会(仮)

おおむね近代神道・神道教団について

1月20日「海外神社をつくるー神社以前から幻の計画まで」

1月20日神奈川大学みなとみらいキャンパスにて、写真展「「神国」の残影」が2024年 1⽉10⽇(⽔) 〜 1⽉27⽇(⼟)の期間で開催されています。

これに関連して、1月20日に開催された、神奈川大学非文字資料研究センター海外神社班の研究会「海外神社をつくるー神社以前から幻の計画まで」を聴きに、神奈川大学みなとみらいキャンパスに行ってきました。
発表内容は、写真展の写真を撮影された写真家の稲宮康人さんによる「最後期の海外神社 拡大・創建・計画」と、文化庁宗務課の大澤広嗣さん「入植者の馬来半島大神宮から南方軍の昭南神社に至るまで」。
お二人のご発表はどちらも大変興味深く、特に大澤先生のご発表は神道教派の信者が深く関わった神社創建がテーマ。

昭南神社という海外神社の一をめぐって、黒住教の篤信者から解脱会の幹部、ひとのみち教団の元幹部まで出てきて、通説を厳しくただす、謎解きのような発表で大変興味深く拝聴しました。

元になった論文は↓のあたりのようです。

大澤先生はご自身の論文の多くをresearchmapで公開されてますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

マレー半島及びシンガポールにおける神社史  黒住教信者の永田弥八郎を中心に」『佛教文化学会紀要』第30号2021年10月  

https://researchmap.jp/read0155549/published_papers/33558659

解脱会の岡野武徳と日本占領下のシンガポール 昭南神社から昭南特別市経済部食品科まで」『中央学術研究所紀要』第51号 2022年11月  

https://researchmap.jp/read0155549/published_papers/40620269

「昭南神社--創建から終焉まで」『シンガポール都市論 』(アジア遊学 123) 2009年6月