研究動向
2024年9月13〜15日に天理大学を会場に日本宗教学会第83回学術大会が開催されました。 本ブログ管理人も2日目から参加して、個人発表・パネル発表を聴けるだけ聴いてきました。 大会プログラムから、教派神道、近代神道、神道系新宗教関係の発表題目を下に紹…
いざなぎ流・陰陽道研究で知られる佛教大学歴史学部教授の斎藤英喜氏が9月4にくも膜下出血・脳幹出血によりお亡くなりになりました。 https://ameblo.jp/susano-saito/ 今年5月に上咽頭癌の治療のため入院されましたが、7月には治療を終え退院されていまし…
『史学雑誌』133編 5号 (2024.6)が刊行されました。もちろんブログ管理人は史学会の会員ではありませんから、その辺の本屋や図書館で見ました。さて昨年は、教派神道研究は「2022年歴史学界回顧と展望」にどれだけ載ったか- 「教派神道」研究会(仮) http…
以前にも教団情報を調べるのに有益なサイトとしてご紹介したことのある https://kyohashinto.hatenablog.jp/entry/2023/06/25/180000 宗教情報リサーチセンター(RIRC)の教団データベースが、2024年になって新しくなっているのに今更気づきました。 https:/…
日本宗教研究諸学会連合というと聞いたことがあるようなないような、公式サイトによれば「日本宗教研究諸学会連合とは、2008年に設立された宗教を研究する諸学会の連合組織です(加盟学会数30団体 2016年現在)。」という組織なのですが、そこが毎年「宗教研…
『教派神道研の成立』で知られる國學院大學名誉教授・井上順孝先生が昨年、文化庁長官表彰を受けられたとのこと。 https://www2.kokugakuin.ac.jp/oardijcc/archives/events/2023-12-18-commendation.html 教派神道研究にとどまらず、ひろく宗教文化教育や宗…
1月20日神奈川大学みなとみらいキャンパスにて、写真展「「神国」の残影」が2024年 1⽉10⽇(⽔) 〜 1⽉27⽇(⼟)の期間で開催されています。 これに関連して、1月20日に開催された、神奈川大学非文字資料研究センター海外神社班の研究会「海外神社をつくるー…
昨年もやったんですが、今年1年間に発表された教派神道研究関連の業績を、cinii researchなどからコピペしまくって、概観しようという企画。 [単行本] 天理教校学園史 天理教校学園 天理教校学園 2023おやさまの情景 天理教道友社 天理教道友社 2023「おさ…
神道宗教学会第77回学術大会開催のお知らせが出ています。 https://www.shintostudies.org/activ.html#taikai 例によって77回固有のページではないので、1年後に見たら何だこれ、ということになっていると思いますが。 今大会では初日の12月2日土曜に、『社…
令和5年9月24日に開催された民族文化研究会関西地区第61回定例研究会にて、報告「木曽御嶽本教の設立と講社結集」があったことをついさっき知りました。 (民族文化研究会ブログ記事) 【関西】定例研究会報告 木曽御嶽本教の設立と講社結集 https://minzoku…
藤井麻央先生の博士論文「社会集団としての教派神道の展開に関する研究」の要約および審査の要旨が、東京工業大学の機関リポジトリにて公開されているのに気がつきました。 【要約】 https://t2r2.star.titech.ac.jp/cgi-bin/publicationinfo.cgi?q_publicat…
近代神道教派神道について調べるにあたり役に立つサイトとして、これまで何かのタイミングで紹介していた気がするんですが、どうやらしそびれていたようです。 「植民地朝鮮の日本人宗教者」https://www.jrpkc.org これは、四国学院大学の金泰勲先生による科…
9月8日〜10日に東京外国語大学を会場として開催された日本宗教学会第82回学術大会に参加しました。 初日は偉い先生方の会議やシンポジウムで、平日ということもあり不参加でしたが、個人発表とパネル発表及び会員総会のある2日目3日目は参加。 近世近代の神…
今更いうことではないんですが、2022年から国立国会図書館デジタルコレクションが個人送信を開始、送信サービスを拡充していて、実に184万点もの資料が閲覧可能です。読書家や様々な研究に有用ですが、教派神道研究においても非常に役に立ちます。 鶴藤幾太…
先日のエントリーですっかり触れ忘れていたんですが、『史学雑誌』「2022年歴史学界回顧と展望」の近現代の宗教パートで神道関係で取り上げられた4人のうち2人、相澤みのり先生と渡勇輝先生が佛教大学・斎藤英喜先生の教え子でいらっしゃるんですね。すごい…
上野庸平さんがTwitterで探索されていた(https://twitter.com/chinyubo/status/1600312959556673537?s=46&t=69Y8cFgXYDxQ6J2WvmgNCA)天学教についての論文が出ていました。野崎美夫「武州日原(につぱら)の山岳信仰の変容 : 神仏分離から教派神道の聖地成立…
斎藤英喜氏のブログによると、https://ameblo.jp/susano-saito/entry-12806241724.html 基盤研究C「日本近代における「異端神道」の成立と展開の諸相」(略してITAN)の第一回研究会が開催されたようです。 斎藤氏の勤務する佛教大学を会場に、zoomでのオンラ…
近世陰陽道研究を始め、日本の宗教学史、宗教史研究をリードなさってきた林淳先生の愛知学院大学ご退任記念シンポジウムが下記の要領で開催されるそうです。 ハイブリッド開催の事前申し込み制で、対面用オンライン用それぞれの申し込みフォームからお申し込…
國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所2022年度第8回日本文化研究所研究会が下記の要領で開催されるとのことです。 今回はお二方からのご発表。 鳴海先生はこのところ、世間話研究会、異類の会と立て続けにご発表なさっており、今回も大変楽しみですね。…
公益信託 松尾金藏記念奨学基金 編『明日へ翔ぶ 6人文社会学の新視点』(風間書房、2023)という本が2023年3月に刊行されるそうです。 https://www.kazamashobo.co.jp/products/detail.php?product_id=2493 「哲学・歴史学・心理学・社会学など幅広い分野」…
東大史学科系の歴史学会「史学会」は月刊学術誌『史学雑誌』を刊行しており、毎年第5号は「◯◯年の歴史学界回顧と展望」と題して前年の研究動向を時代・地域・分野別に俯瞰する特集を組んでいます。歴史学はもちろん、隣接分野の人たちにとっても研究動向を知…
宗教情報リサーチセンター(RIRC)は公益財団法人国際宗教研究所の一部門で、宗教に関する情報収集、発信、調査研究をしている機関です。教団データベースや宗教関係記事一覧なんかがサイトで閲覧できるので、ご利用の方も多いかと思います。宗教に関する調…
投稿者は、Twitterで「教派神道」を検索すると、ある種の偏見というか、ステレオタイプというか、そういうのがあるような気がして、いちいちそれに反応していたりしました。 人はなぜ「近代教派神道の多くが、市井の女性の神懸りから始まる」と言ってしまう…
全く網羅できてないですが、昨年末の振り返りの続き、書籍版です。 <本>『差別と宗教の日本史 : 救済の「可能性」を問う』(法藏館 2022)第3部 救済とコスモロジー 荻原稔「第一二章 井上正鐡の教えと救い」所収熊田一雄『格差社会の宗教文化 : 「民衆」…
正月早々に、三輪明神(大神神社)の初詣対応で、近くの天理教の教会が駐車場を貸してるというツイートがバズってました。単に近くだから貸したということもあるでしょうし、天理教会が弾圧されてた頃に、大神神社から独立した大神教会が助けていたこともあ…
九州大学共生社会システム論というところで、いくつかのテーマでブックガイドが公開されており、「新宗教研究の系譜」10選というのもあったので、ご紹介。勉強になります。 「新宗教」の研究というのも同時代の現象としての新宗教研究と宗教史研究、それなり…
さて、【論文等編】と【口頭発表編】に引き続き、展覧会を題材に2022年の1年間を振り返りたいのですが、さすがに教派神道をテーマにした展覧会は國學院大學博物館のミニ展示くらいですよね。 展示資料に教派や関連する事項や人物が出てくるとかはいくつかあ…
さて、前回の【論文等編】に引き続き、2022年を振り返って、1年間に実施された教派神道関係の口頭発表などを、12月23日現在で「教派 神道」とか「○○教」とかで検索した結果を目についた限りで書きだしていきます。順不同。私の視界に入るだけなのと、教派神…
本年2022年は、8月31日から10月16日まで國學院大學博物館で特集展示「教派神道の創始者たち」が開催されていました。この展示は、いわゆる神道十三派のうち、2022年の六教派(出雲大社教・扶桑教・実行教・御嶽教・神習教・神道大成教)特立140年を記念した…
Googleで検索窓に「教派神道」と入力した時に続いて表示される検索語 「わかりやすく」とか「とは」なんかはどんな語でも出そうなものですけど、高校の歴史教科書に載ってて大学入試で問われるのが「天理教 金光教 黒住教」の三教派なので、「覚え方」や「3…