「教派神道」研究会(仮)

おおむね近代神道・神道教団について

研究報告「木曽御嶽本教の設立と講社結集」民族文化研究会関西地区第61回定例研究会

令和5年9月24日に開催された民族文化研究会関西地区第61回定例研究会にて、報告「木曽御嶽本教の設立と講社結集」があったことをついさっき知りました。

(民族文化研究会ブログ記事)

【関西】定例研究会報告 木曽御嶽本教の設立と講社結集

https://minzokubunka.hatenablog.com/entry/2023/11/06/021942

民族文化研究会といえば、会報『大八洲』で毎号、会員の竹見靖秋氏が近代の宗教行政や教派神道について史料を博捜した良質の論考を寄せていることで、教派神道研究・近代神道研究界隈でもよく知られている存在です(サンプルは当ブログ管理人の周辺)。

上のブログ記事も無記名ですが、竹見氏による報告についてのものでしょうか。

報告は、木曽の御嶽神社を中心とする神道教団・木曽御嶽本教の設立経緯を丁寧に追ったもので、各教派に散らばった御嶽系信仰グループの糾合や神道教派との軋轢などとても興味深いものです。

御嶽信仰や御嶽講などは先日の日本宗教学会でも報告を見聞きしたりいろんな方と話し合ったり、ちょうど明治23年刊『神宮官国幣社・皇典講究本分所・神道各教派職員録』掲載の神道本局直轄教会「木曽御岳本教會」って名前近似してるけど木曽御嶽本教と連続性あるんかいな、とか思っていたり(なさそう)してましたし、こういうタイミングというのもあるんだなあと深く感じ入りました。

以前にも同じようなコメントしてるんですが、この民族文化研究会は以前から竹見氏による神道教派や神道教会についての発表や論文をはじめとして注目しているのですが、演題が事前に示されていないのでなかなか聞きたい演題の回を選んで参加というのができないんですね。

この発表も会誌『大八洲』で論文化されると期待しています。そう言えば令和5年号は未だ刊行されてないですね。こちらも楽しみ。