「教派神道」研究会(仮)

おおむね近代神道・神道教団について

近代神道研究の拠点

先日のエントリーですっかり触れ忘れていたんですが、『史学雑誌』「2022年歴史学界回顧と展望」の近現代の宗教パートで神道関係で取り上げられた4人のうち2人、相澤みのり先生と渡勇輝先生が佛教大学・斎藤英喜先生の教え子でいらっしゃるんですね。すごい!

そういえば、斎藤英喜先生は中世神道の伊藤聡先生と『神道の近代−アクチュアリティを問う』アジア遊学 281(勉誠出版、2023)を編集されてて、これには渡勇輝先生も寄稿なさってるんですよね。佛大斎藤研究室は近代神道研究の一つの拠点と言えそうです("仏教"大学なのに!)。

近代神道研究の拠点といえば、やはり言うまでもなく國學院大學でしょう。そもそもが神道系の大学ではありますが、先年帰幽された阪本是丸先生が運営にあたられた日本文化研究所や薫陶を受けられた方々がいらっしゃっるなど、近代神道研究もまた非常な厚みを持っています。プロジェクトも盛んですね。『近代の神道と社会』(弘文堂、2020)なんかまさにそのあたりを表した著作でしょう、広範で多くの執筆が重厚な論文を寄稿しています。

東京工業大学も、弓山達也先生と↑で取り上げられた藤井麻央先生をはじめとする弓山研究室の院生の方々、別の研究室ですが↑で取り上げられたもうお一人玉置文弥先生もいらっしゃって意外な拠点の一となっていますね。

神道教派そのものが設置した天理大も天理教の研究が当然活発で、高等教育機関ではありませんが、金光教教学研究所も教学研究が盛んです。