令和7(2025)年12月6日7日に國學院大學を会場として開催された神道宗教学会第79回学術大会に、2日目7日の個人発表のみ参加してきました。
前の記事でピックアップした発表のうち実際聴いたのは半分ですかね。
7日に行われた個人発表のうち当ブログ管理人が実際に聴講したのは次のとおり。
・福本悠人「半井真澄に依る祭式研究-祝詞奏上の作法を中心として」
・佐藤教通「D・C・ホルトムの「まこと」論受容-戦後の未発表論文を中心に」
・沓脱紗英 「近代における國學院大學の神社音楽教育の形成と展開」
・木村悠之介「折口信夫全集未収録神道論の分析― 「国家神道」 用例と戦時期座談会を中心に」
・井上順孝「占いの「祕合理性」-認知宗教学の視点から
・荻原稔「井上正鐵の療術」
明治30年代の祭式作法書著者である半井真澄を取り上げた福本さんは、まだ学部4年生とのこと。ご本人にもお声かけしましたが、しっかりとしていて大変興味深く拝聴しました。
佐藤さんは資料紹介といった趣。ホルトムがいかに山田孝雄や安津素彦の論を日本の神道論として受け入れていたか、ということでした。
沓脱さんの発表は神道と音楽ということで演奏の映像を交えたもの。音楽を対象とすると不可欠なんでしょうが、この「映像資料」というのが強いと思いましたし、ご本人も何度もおっしゃってましたが本当に面白いですよね。
木村さんは相変わらず資料を博捜したご発表で、全集に収録されなかった折口の論考から彼が神道をどう捉えていたのかその変遷を伺うものでした。
井上発表は、ご本人が近年取り組まれている認知心理学の知見から占いのあり方を考察するもの。最前列の席で、講義を受けるような気持ちで聞いてしまいました。
荻原さんの発表は感通術という療術とその実際について門中の聞き書きと新出資料を交えて論じるものでした。司会もフロアもその前提として出した狐狸落としにばかり気を取られていまっていたのも面白かったですね。
というわけで、1日大変勉強になりました。超若手から超大物まで(笑)。
この日は現代民俗学会による「民衆宗教と民間信仰」のシンポジウム、野田市郷土博物館で富士信仰に関する講演会、さらに当日まで気づかなかったんですが市原市の市原歴史博物館で出羽三山信仰に関する講演会があったとのことで、神道宗教学会も含め多くの日本宗教史関係のイベントが開催されていました。